地球写真家 石井友規
監 督 作 品

4K
ドキュメンタリー映画
神々へ捧げる二つの織物の物語
〜 平成の大嘗祭へ調進された二つの織物の物語 〜
あらすじ
失われつつある「⿇」と「絹」の伝統技術。
そして⼤嘗祭から垣間⾒る⽇本の姿。
新しく即位した天皇は、「剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)」そして「即位礼正殿の儀」を経て、秋に「⼤嘗祭(だいじょうさい)」を執り⾏います。
この映画は、その⼤嘗祭に奉る織物である
【麁服(あらたえ)】と【繪服(にぎたえ)】
にまつわる物語です。
「あらたえ」は⿇織物。「にぎたえ」は絹織物であり、前者は徳島県から。後者は愛知県より、代々宮内庁からの依頼にて調進されています。なぜ⿇と絹なのか。なぜこの⼆つの⼟地からなのか。それらの謎を解きほぐしながら現代までの姿を辿り、伝統を受け継ぐ⼈々へ光を当て、スクリーンへ映し出します。
監督メッセージ
人々はあらゆるものに命があることを知っていた。
そして人々はそれが神さまであることも知っていた。
たとえそれが目に見えないものだとしても、手を合わせ感謝した。
それは古より脈々と受け継がれ、今も私たちの心の中に息づいている。
今、私たちはとても大切なものを失う危機に直面していると、この取材を通して実感しました。もしそれを失ってしまうと一体どうなってしまうのでしょうか。その兆しは少しずつこの社会で表れてきています。海洋プラスチックをはじめとする環境問題、⾷品問題、そして⼈権問題は氷山の一角です。しかし取材を進める内に、その解決の“ヒント”も⾒つけることができました。近代⽂明の歪みはもう限界に近づいています。科学の進化、経済の発展は大切なことです。この映画製作もその恩恵を受けて出来上がりました。しかし、人として絶対に忘れてはいけないこと、失ってはならないものがあります。今ならまだ間に合います。ここで食い止めるためにも、その想いを映画に込め、次世代高精細映像技術「4K」でお届けします。